歴史の最近のブログ記事

フロリダ州の位置

 

先日、秋月でTV会議をした際、1930年代の大恐慌が、1920年代にフロリダの不動産バブル崩壊をきっかけにスタートしたことを言ったところ、受けがよかったので、Wikipediaを要約した内容を掲載します。
(写真の引用元は、いずれも、Wikipedia:フロリダ州 です)

 

マイアミ市マイアミ市

 

フロリダキー内にあるBahia Hondaのビーチフロリダキー内にあるBahia Hondaのビーチ

 

19世紀の終盤以降、フロリダ州は鉄道が州内に延伸するにつれ、人気観光地となった。
1920年代には、フロリダ土地ブームとなった。
マイアミやパームビーチが開発されたのは、この頃である。
第一次世界大戦に勝利した当時のアメリカに、世界中からゴールドやマネーが集まっていた。
(注:当時は金本位制度が機能していた)

だが、1925年に土地の取引価格が高くなりすぎて、買い手がいなくなった。
まもなく土地ブームは終焉した。
さらに追い討ちをかけたのが、「1926年のマイアミ・ハリケーン」の被害である。
フロリダの不動産ブームの破たんは、1929年の大恐慌のスタートを告げるものであった。

現在、フロリダには、テーマパークが多く作られているが、フロリダ州の最初のテーマパークは、1930年代に造られたウィンターヘイブン近くの、サイプレスガーデンズ(1936年)と、セントオーガスティン近くのマリーンランド(1938年)であった。

 

スペースシャトル・コロンビア号の打ち上げスペースシャトル・コロンビア号の打ち上げ

 

フロリダといえば、ケネディ宇宙センターをはじめとするロケット発射基地が有名である。
1949年、発現期のミサイル計画の試験場に選定された。
パトリック空軍基地やケイプカナベラル発射場が1950年代に整備された。
1960年代初め以降、宇宙開発競争の最前線として、世界中から注目された。
アメリカ合衆国によって打ち上げられる全ての有人軌道周回船は、月への探査船を含め、ケネディ宇宙センターから打ち上げられてきた。

 

2010年メキシコ湾原油流出事故 2010年メキシコ湾原油流出事故
 NASAの人工衛星テラが2010年5月1日に撮影した油膜

 

「2007年サブプライムローンの信用収縮」が発生した時、フロリダに限らずアメリカ全体だったが、「1987年のブラックマンデー」以降、20年以上続いた不動産価格の上昇が止まった。
アメリカ各地で不動産バブルが弾けたのである。
2010年の場合、ハリケーンではなく、「2010年メキシコ湾原油流出事故」による被害が出ている。

 

姿や当事者は変わっているが、歴史は似たようなパターンを私達に示すことが多い。
となると、もうすぐ資本主義崩壊を伴う世界大恐慌が来るのが予想できる。
未来を知るには、歴史からの教訓を見出し、先人達の成功や失敗に学ぶのが近道です。

私が発行している無料メルマガ『水素文明を産み出す士官学校ML』では、現在、日本はなかなか復活できないという理由を見つけるため、フランス革命やナポレオンの話をしております。よかったら下のリンクから購読をお願いいたします。

2010/06/22 橘みゆき 拝

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座敷わらしで有名な旅館「緑風荘」が全焼した

2009年10月04日夜、座敷わらしが出る宿として有名な「緑風荘」が
全焼したというニュースを聞き、日本文化の1つがなくなったような
気持ちとなりました。

 

「座敷わらし」老舗旅館炎上...宿泊客ら無事
10月04日21時57分配信 読売新聞

 4日午後8時20分頃、岩手県二戸市金田一の旅館「緑風荘」=
五日市和彦さん(72)経営=から出火、
木造2階同旅館計約2600平方メートルを全焼した。

 二戸消防署などの発表によると、客の横浜市の男性公務員(28)
が2階から逃げようとして飛び降り、足に軽傷を負ったが、ほかの客
20人と従業員ら9人は近くの旅館に避難して無事だった。

 緑風荘には、東北地方に伝わる子供の姿をした精霊で、姿を見た
人は幸せになると言われる「座敷わらし」が出るとして全国的に
知られる「槐(えんじゅ)の間」がある。 (以下、略)

 

「座敷わらし」の話は、「まんが日本昔ばなし」でも放送され、
Youtubeで見ることができます。

 

まんが日本昔ばなし 「座敷わらし」 (Youtube)

 

私が祖母から聞いた昔話にでてくる「座敷わらし」の話でも、
座敷わらしがいなくなったら、その家は破滅するとか、火事になる
そうです。 今回の火事も、座敷わらしがいなくなったからでは
ないだろうか。 繁栄から急転直下は突然起こります。

2009/10/05 橘みゆき 拝

【関連HP】
まんが日本昔ばなし 「座敷わらし」 (Youtube)

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週末、本屋にいったら、村山節さんの「文明と経済の衝突」(800年周期の社会循環論)
をわかり易く解説している本を見つけました。
アマゾンではプレミアがついているようですが、発行元の第二海援隊に在庫があるようです。連絡されたし。

村山節さんの「文明と経済の衝突」は、1999年06月に発売された本ですが、
今後の社会がどうなるのかを的確に示しています。
何度も繰り返し読むに値する本です。

そこで、以下の紹介する本で、わかりやすく解説しております。
タイトルこそ、「911と金融危機はなぜおきたか」とありますが、内容は、人類の歴史を時系列に並べて、
栄枯盛衰のパターンを解説しております。
本屋でみかけたら、買って損はありません。アマゾンで買えます。

9・11と金融危機はなぜ起きたか!?〈上〉 (著者:浅井隆、第二海援隊)

9・11と金融危機はなぜ起きたか!?〈上〉(著者:浅井隆、第二海援隊)

 

・・・と、コラムを書いていたら、以前、新世代どっとネットに掲載した
【旧連山コラム】移りゆく季節の中で を思い出したので、再掲載いたします。

 

【旧連山コラム】移りゆく季節の中で

本コラムは、【連山】に 2007年05月01日に投稿したコラムです。
新世代どっとネットで2009年07月02日に再掲載したものです。

 

日本は四季の変化がはっきりとしている地域です。
季節の移り変わりを通して、花鳥風月を楽しんできました。
春、夏、秋、冬。そして春が再びやってきます。
1年を1サイクルとして季節が変化していきます。
日の出日の入りや月の満ち欠けをはじめ、自然はさまざまな周期で私達に変化を促しています。
一方、時の流れは、過去から現在、未来へと続く一本道です。
この2つを組み合わせると、ちょうど螺旋階段のような形となります。

 

季節の移り変わり

 

今年の春は、去年の春と同じように見えているけど、実は同じではなく、1年の時間分だけ進んでいるのです。
視点を変えて、人間の一生をみてみると、誕生から死ぬまでの間、少年期、青年期、壮年期、老年期といくつかの時期に分けられます。
若くして亡くなる方もいますが、老人まで長生きした人だと、こんなカーブを描きます。

 

人間の一生

 

子供が誕生する時期を青年期から壮年期の間とすると、下の図のようになります。
親と子の力関係を、さきほどの図に重ねて見ると、親の老年期に入る時期に、子は青年期に入り、力関係が逆転します。世代交代が行われます。

 

人間の世代交代

 

親の時代、子の時代、孫の時代・・・、有限の時間しか生きられない私達が、次の世代を産み、育てることで、遺伝子が引き継がれ、世代交代が進みます。
個々の人が集まって集団が形成され、社会が作られると、社会全体がまるで1人の個人と同じように、社会が誕生し、時代に合わなくなって消滅します。
人間の一生の間、平穏無事に過ごせる人がいる反面、苦労の絶えない人もいますので、ある社会体制が誕生してから消滅するまでの時間は長くも短くもなります。
リレーのバトンを次の走者に渡すように、親の世代からバトンを受け取り、子供の世代にバトンを渡すまでの間、転んだり、倒れたりしないように走り続けるようなものです。

 

社会体制の変遷

 

旧体制が理想と栄光を忘れ、堕落と腐敗が進むようになると、老年期を迎ます。
ちょうどその時、新体制の芽が生まれます。ある時点で旧体制が自滅すると、新体制の成長が始まります。
旧体制の崩壊と新体制の勃興に時差がある場合、混乱状態となってしまいます。
そういうケースだと新しい時代が来るまでに犠牲が大きくなってしまいます。
そのため、旧時代のやり方が行き詰まる前に、新しい時代の種を蒔いて、育てておく必要があります。

 

社会体制の世代交代

こうして見ると、1人の人間の人生と、ある社会体制の歩みは、たいへんよく似ています。
不死の人間がいないように、不滅の国家はありえません。
歴史の教科書を見ると、実に多くの国家が興亡を繰り返しています。
そんな中、社会体制の変遷をみると、あるパターンが見えてきます。
季節が移り変わるのと同様、社会もまた移り変わっていきます。
それがラビ・バトラさんの「社会循環論」や、村山節さんの「ソーシャルシステム」の発見へとつながっていきます。

橘みゆき 拝

Neo-Generation.NETへ再掲載:2009/07/02 橘みゆき 拝

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日本では、広島に原爆が投下された8月6日から終戦記念日の8月15日までの間、
第二次世界大戦で亡くなった同胞達を偲ぶ『鎮魂の期間』となっています。
今年(2009年)は、かつてないほど、世の中の動きがはげしいようです。
アメリカの弱体化で、重石がとれて、隠された魑魅魍魎が、ふたから出てきて、世の中を騒ぎ立てています。

まさに時代の変わり目といっていいでしょう。
いま、わたしたちは時代の断層を、渡っている最中なのです。
下の写真は、8月6日夕方撮影した西の空です。水平虹と奇妙な雲の組合せです。

 

090806nerima.jpg
東京都練馬区より西方向を撮影 (2009/08/06 18:00頃:橘みゆき撮影)

 

歴史の変わり目には、この曲を聴きたい。
坂本龍一さんが作った 映画『ラスト・エンペラー』の挿入曲『rain』を。

 

 

ryuichi sakamoto - rain(live)

 

ご先祖様たちに、見守っていただきつつ、激動の時代を生き抜いていきましょう!

このご時世だから、休眠ブログ(水素文明への転換)を、ちょっとだけ復活させようかな。

さて、久々に徹夜でコラムとかメルマガの原稿を書くこととしよう。

2009/08/07 橘みゆき 拝

【関連HP】
 ryuichi sakamoto - rain(live) (Youtube)

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本コラムは、【連山】に 2007年09月05日に投稿したコラムです。

 

【旧連山コラム】遅すぎたポツダム宣言受諾
橘みゆき 2007年09月05日

 

7月末に降伏していれば原爆投下もソ連参戦もなかった

ポツダム宣言は、1945年(昭和20年)7月26日のポツダム会談での合意に基づいてアメリカ合衆国、中華民国および英国の首脳が、大日本帝国に対して発した第二次世界大戦に関する13条から成る降伏勧告の宣言である。
日本がポツダム宣言を受諾するのは、8月14日の御前会議である。
8月15日、玉音放送により、国民と陸軍、海軍に対して、ポツダム宣言の受諾と戦争の終結が伝えられた。

7月26日から8月15日までの3週間、広島と長崎への原爆投下、ソ連の満州国侵攻、満州国にいた人達の犠牲、日本各地への空襲、戦場での戦闘による犠牲者が多数出ました(沖縄での戦闘は7月2日にアメリカ軍の終結宣言が出されている)。

 

無差別爆撃により日本の主要都市は焦土と化した

1944年(昭和19年)6月16日、北九州の製鉄所を目標とした空襲をはじめ、九州地方を中心にアメリカ軍による空襲が行われたものの、支那の空港からであったため、他の地域は空襲から逃れていた。
日本各地で空襲が本格化したのは、マリアナ諸島が陥落し、アメリカ軍が空港を整備した1944年11月以降である。

1944年6月19日から20日にかけて、絶対国防圏の要であるマリアナ諸島を死守するため、連合艦隊は総力を挙げてマリアナ沖海戦に臨んだが、主力艦隊を失い惨敗した。
アメリカ軍のサイパン島への上陸を阻止できなかった。
1944年7月9日、マリアナ諸島のサイパン島が陥落。
テニアン島が陥落したのは8月3日、グアム島は8月10日に陥落した。
アメリカ軍はマリアナ諸島に空港を建設し、戦略爆撃機B29を集めた。
マリアナ諸島から出撃したB29は本州全域が爆撃可能であった。

「日本の家は木と紙でてきているから、よく燃えるはずだ」という意見から、1945年3月10日の東京大空襲をはじめとする大都市を標的とした無差別爆撃が行われた。
6月になると中小都市も空襲され、日本の主要都市の大半が焦土と化した。

 

戦争継続のため、大陸に拠点を移そうとした

東京大空襲以後、日本各地が焦土と化す中、満州国は被害が比較的少なかった。
ソ連は1941年(昭和16年)に結んだ日ソ中立条約により、戦闘状態にはなっていなかった。
そのため、生産拠点を満州国へ移そうとする動きが見られた。
空襲が激しくなると、大勢の人が大陸へ渡りました。
当時の新聞は戦争遂行する立場でしたから、新聞に書いてあることを素直に信じてしまったのかもしれない。
日本国内に残っていればよかったのだが、うっかり大陸に行ってしまったため、満蒙開拓団として満州国に住んでいた人達と同様、ソ連参戦によって、大勢の人が命を失った。

 

ソ連の中立条約破棄を見抜けなかった悲劇

中華民国の蒋介石は、1944年7月9日のサイパン島陥落を知って、日本の敗北を悟ったというが、ソ連のスターリンも日本敗北を予測していた。
負ける国にいつまでもつきあっていては不利になる。

1945年2月、クリミア半島のヤルタで行われたヤルタ会談にて、アメリカ、イギリス、ロシアの主要三カ国の首脳が第二次大戦後の処理についてヤルタ協定を結んだ。
この時、ドイツが降伏してから2~3ヶ月後にソ連が日本との戦争に参戦することが秘密協定としてまとめられた。
これを受け、1945年4月5日、ソ連は日ソ中立条約の更新をしない旨を日本に通告した。
日ソ中立条約は、期間満了の1年前までに廃棄通告がなされた場合に終了することが第3条に記されてるが、途中での破棄に関する規定はなかった。

8月8日深夜に日ソ中立条約の破棄を宣言し、8月9日午前零時に満州国や南樺太への侵攻を開始した。
日本は戦争終了のための交渉をソ連に和平工作を依頼していた。
秘密協定の存在を知っていたら、イギリスかスイスに和平工作を依頼していただろう。

1945年7月26日、ポツダム会談での合意に基づいてアメリカ合衆国、中華民国および英国の首脳が、大日本帝国に対して発した第二次世界大戦に関する13条から成る降伏勧告の宣言であるポツダム宣言を発表した。
日本は国体護持についてポツダム宣言が言及していなかったことと、ソ連への和平工作に対する返答を待つため、ポツダム宣言を黙殺した。
日本が「国体の護持」を条件にポツダム宣言の受諾を決定したのは、ソ連対日参戦と広島・長崎への原爆投下という事態を迎えた後に開かれた8月9日の御前会議であった。
不確かな希望にすがった結果、大勢の人が犠牲となったのである。

 

和平工作をするには相手を選ぼう

1945年7月16日、世界で初めて原爆実験を実施したアメリカは、唯一の核保有国となった。
ヤルタ会談後のアメリカはソ連の対日参戦がなくても日本に勝利できると予想し、ソ連の戦争参加を避ける方法を模索していた。
第二次大戦が終わると、新たな戦いが始まる。昨日の友は明日の敵というわけで、ソ連に対する警戒を高めていたためである。
原爆の実戦投入はソ連に対する牽制として強力なカードであった。
日本は和平工作を依頼する相手を間違えた。
ソ連ではなく、アメリカに対して一定の影響力を持つイギリスかスイスにすべきであった。
歴史にifは禁物であるが、8月6日以前にポツダム宣言を受諾し、アメリカとの和平が成立していれば、広島・長崎の原爆投下とソ連の対日参戦に伴う満蒙開拓団を始めとする満州国や南樺太の人達の犠牲を避けることが可能であっただろう。

橘みゆき 拝

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本コラムは、【連山】に 2006年12月25日に投稿したコラムです。

 

【旧連山コラム】世界各地に存在する洪水伝説
橘みゆき 2006年12月25日

 

世界各地に存在する洪水伝説

インド洋全域に津波を発生させたスマトラ島北部の地震から2年経過しました。
自然が猛威を振るうとき、人間は無力であることを思い知らされ、謙虚になります。
自然を自分たちの思うとおりにコントロールする西洋的アプローチから自然との共存を図る東洋的アプローチに切り替えないと、再び傲慢な態度に戻ってしまいます。
そして悲劇は形を変えて繰り返されます。

前車(ぜんしゃ)の轍(てつ)を踏む

この言葉は、前の人と同じような失敗をあとの人が繰り返すことを指します。

ずいぶん前に見たバラエティ番組の中で、ペンギンの群れがコロニーから海へ移動するときに一列に並んで行進するのですが、たまたま先頭を歩いていたペンギンが雪のコブにつまづいて転んだのですが、後に続くペンギンが何匹も同じ場所で転んでしまうという映像をオンエアしていました。

全てのペンギンが先頭のペンギンに恥をかかせないために転んでいるのかもしれませんが、同じようにコブにつまづいているのかもしれません。
足を踏む位置をちょっとずらせば転ばずに済むのですが、それをしないのはなぜだろう?
先頭のペンギンがクレバスに落ちたら全滅するのでしょうか?
人間もこのペンギンと同じようなことをしているのではないか?
いろんな疑問がわきました。

先人が犯した過ちを忘れないようにするためには、失敗から何を教訓として見出し、失敗を繰り返さないようにするにはどうすれば良いのかを考え、回避できるものは回避したり、避けられないものは被害をできるだけ減らすことを実行しなくてはなりません。
温暖化が進んでいるせいか、日照りによる被害と洪水による被害が同じ時期にニュースとして流れる日が増えています。
日本でも長雨や台風により洪水警報が出る日があり、たいへんな被害をもたらしました。
木を切りすぎて禿山となり、洪水が繰り返されるなら、木を植えたり、洪水が発生してもいいように遊水池を作ったり、費用や時間はかかりますが対策はいくつもあります。
古代エジプトのように洪水を逆手に取って、洪水で運ばれる土砂により肥沃な土地にしてしまうのも方法の1つです。
日本のように壊れない堤防を上流から河口まで作るより、溢れた水を人がいない所に出す方法を模索した方が自然に与える負荷が少なくなります。
こういう前例とは全く異なる発想をしないと、頻発する問題に対応できなくなります。

 

世界各地の洪水伝説

今回取り上げる話は、そういった異常気象の程度ではなく、旧約聖書の創世記に記録されている ノアの箱舟 レベルの話です。
ノアの洪水の他、有名なものでは、バビロニアの ギルガメシュ叙事詩 や、アトランティスやムー大陸が沈んだという伝説あたりでしょうか。
そのほか、日本や支那をはじめアジアにも大洪水の話があります。
多くの伝説では人間が増えすぎたため強制的な手段で減らしたと正直に書いているもの(バビロニアの『アトラハシス叙事詩』など)もありますが、神を崇拝しなくなったとか、堕落したとかという教訓的な理由にしています。

大洪水も1回だけ世界同時多発ではなく、時と場所を変えて何度も発生しているように見えます。
先ほど話した「前車の轍を踏む」事態になっているのかもしれません。
目先のことばかり気になってしまい、将来のことはどうにかなるだろうという根拠のない楽観論で問題を先送りし、結局のところ全てを失う羽目になるのを繰り返してしまいます。

 

繰り返される悲劇

私たちの身近に繰り返される悲劇といえば、戦争もそうですが、バブル崩壊や国家破産により、多くの人が財産を失っています。
悲劇の後、しばらくの間はおとなしくしていますが、株式市場に参加するメンバーが入れ替わると先人の教訓はすっかり忘れ去られ、バブルを作っては崩壊するのを繰り返しています。
日本でいえば、昭和のバブルが崩壊した後でも、ITバブルやリートによる住宅バブルなどがありました。
(日本の住宅バブルはまだ崩壊していませんが、アメリカや支那の住宅バブルは崩壊してます)

日銀というお役所はバブルを何度も崩壊させてきた当事者でした。
昭和のバブルの時は不動産への貸出総量規制とBIS規制の受け入れ、アジア通貨危機の時は円キャリーの反転、今回は量的緩和の解除に伴う銀行に提供するマネーを24兆円引き上げ、ファンドに対する規制の強化を行っています。
市場に出回るマネーを急速に引き上げるわけですから、貧血状態となり、相場は冷え込みます。
今までは日本やアジアだけで済みましたが、今回は日本のマネーで世界中の相場(商品相場も含む)を上げていますから、3月から5月にかけて相場が冷え込みました。
今現在、値を戻しているのは不自然ですから、どこかで飛ばしをしていたり、巧妙に隠していたりしているのではないでしょうか?
いつまでも隠せるものではありませんので、いずれバレたとき、悲劇の幕が開くこととなるでしょう。
相場が上がるときは、今までになかった素晴らしいやり方が開発されたから今度は崩壊しないだろうと多くの人が言いますが、上がったものはいずれ下がります。
上げる幅が大きければ大きいほど、下げに転じたときの悲劇も大きくなります。
ちょうどダムに水を貯めていて、貯めすぎて水圧でダムが崩壊してしまったというイメージに似ています。
市場の急速な崩壊は、21世紀におけるノアの箱舟が必要となるほど大規模かつ長期にわたる大洪水となりかねません。

橘みゆき 拝

Neo-Generation.NETへ再掲載:2009/07/31 橘みゆき 拝

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本コラムは、【連山】に 2007年05月29日に投稿したコラムです。

 

【旧連山コラム】世界各国における支配階級の影響力
橘みゆき 2007年05月29日

 

ラビ・バトラさんの提唱する社会循環論は、各時代を支配する階級が「武人」→「知識人」→「富裕者」→再び「武人」というふうに社会を支配する階級が循環するものです。
古今東西に関わらず、同じパターンで支配者階級が変わるため、歴史を振り返ったり、他国の状況を参考にすると、今後の大きな流れを見出すことが可能となります。

 

社会循環の法則図

 

この図を日本史や西洋史に適用してみましょう。日本史を詳しく、世界史を簡単に説明します。

 

日本史における社会循環

 

日本の歴史を振り返ると、邪馬台国の後、豪族達が争った結果、大和政権が4世紀頃に誕生します。
武力の時代の始まりです。

645年の大化の改新で中央集権国家を作っていきます。
その後、遣隋使や遣唐使で仏教を始めとする外国文化の導入を進めていき、役人や僧侶、学者などの知識人が台頭してきます。
9世紀中頃から11世紀中頃にかけて、藤原氏による摂関政治が行われます。
この時代が知識人の時代です。

平安時代、荘園や私有地の保有が認められ、武士を雇っていましたが、11世紀中頃、平家と源氏が台頭し、まず平家政権ができ、ついで源氏政権(鎌倉幕府)が誕生します。
武士は武力を背景にしているので武人といえますが、領地の拡大を目指し、最も領地を持っている武士が権力を握っていることから、富裕者による支配が本質となります。

1467年~77年の応仁の乱により、下克上の戦国時代が始まります。
戦国の世は織田信長が足利義昭を奉じて上京した1568年で終わったとすると、富裕者の時代と武人の時代の間にある社会革命が100年間も続いたことになります。

織田信長により中央集権国家が整い、豊臣秀吉の政権に引き継がれた。
豊臣秀吉が亡くなった後、政権は徳川家康に移り、江戸時代となりました。

1615年大阪夏の陣、1637年島原の乱が終了した後、鎖国したこともあり、武人の時代が終了し、知識人の時代へと変わりました。
江戸時代は商業が発達した時代でもあります。
やがて商人が台頭しだし、富裕者の時代となります。

財政の悪化で、幕藩体制が揺らいでくると共に、1853年のペリー来航により外国から開国の圧力を受けると、反幕府の動きが出てきました。
1858年安政の大獄、1860年桜田門外の変をきっかけに明治維新が行われました。
1877年の西南戦争までの間、武人の時代となりました。

その後、殖産興業、富国強兵のスローガンの下、文明開化が行われ、日本は近代国家となります。
西洋の法律や制度が積極的に導入されました。
大正デモクラシーの時代までが知識人の時代です。

第一次大戦による好景気により、日本は日露戦争の借金を返済し、債務国から債権国となりました。
資本家が増え、やがて財閥も誕生しました。
富を背景に富裕者が台頭してきたのです。
1925年、治安維持法と普通選挙法が成立します。
選挙に当選するには多額のお金が必要となりますから、富裕者の時代のスタートと言ってよいでしょう。

その後、日本は不況に陥り、軍国主義が台頭し、国民を食べさせるために海外に活路を見出しましたが、敗戦により失敗。
焼け野原から再出発をして、ついには経済大国にまでなりました。
バブル崩壊後、平成不況となりましたが、富裕者が政治権力を握っている状況は変わっていません。
現在でも「富裕者の時代」が続いています。

 

 

西洋史を簡単に振り返りましょう。
ギリシャ・ローマ時代は、武人の時代でした。

ローマ帝国が崩壊した後、キリスト教による支配となり、知識人の時代となりました。
そのうち、領地を保有する王様や貴族により封建時代がやってきます。
日本史の平家と源氏と同様に武力を背景とした武人ですが、最も領地を持っている人が王様として君臨しているので富裕者の時代です。

封建時代から絶対王政の時代に変わる際、各地で戦争にあけくれていました。
また天候不順により不作が続きました。
絶対王政の時代が市民革命により共和制や立憲君主制に移行します。
19世紀になると資本主義が発展し、多くの資本家が誕生するようになると富裕者の時代となります。

西洋の多くの国で富裕者の時代が続いています。
他の国はどうでしょう?
例えば、ロシアはロシア革命でソヴィエト連邦が誕生し、武人の時代となりました。
ソ連崩壊とその後のロシア危機を経て、プーチン大統領が出身母体のFSB(旧KGB)や官僚を率いて、資源国ロシアとして復活しつつあります。
現在のロシアは「知識人の時代」に入っています。
支那はどうでしょう?
毛沢東によって中華人民共和国ができ、共産党と軍が支配者となりました。
共産党と軍の支配はいまだに続いていますから、「武人の時代」です。
イスラム諸国は、聖職者の力が衰えつつありますが、「知識人の時代」でしょう。

 

世界各国における支配階級の影響力

 

上の図は、世界各国の状況が社会循環論でいうと、どのあたりに位置するのかを私の独断と偏見で示したものです。
読者の皆様もぜひ描いてみてください。
もしかすると違う図になるかもしれません。

ある国は上り坂なのか、下り坂なのかという認識が異なるからです。
この図を見ると、世界各国の支配階級がどう変わるのか、社会革命が起きそうなのか、そういった未来予測が可能となります。
アメリカの場合は、社会革命前夜。日本はまだバブル時代の残光がありますが、アメリカやEUを追いかけている状況ですから、富の一極集中や、格差拡大がひどくなるのが予測されます。

前回のコラムで示した富裕者による時代の末期に何が起こるかまとめた図を再掲いたします。

 

富裕者時代末期に見られる社会現象

 

社会循環は、時計の針のように、止めることや戻すことはできないけれど、速く進めることは可能です。
国によって、時代によって速くなったり遅くなったりしているからです。

橘みゆき 拝

Neo-Generation.NETへ再掲載:2009/07/23 橘みゆき 拝

【参考文献】
 新たな黄金時代―腐敗政治と経済混乱が新時代の革命を生む ラビ・バトラ (著)

【関連するコラム】
 「武人・知識人・富裕者による各時代の特徴」 橘みゆき:2007/05/23
 「サーカーの四階級社会体制」 橘みゆき:2007/05/16
 「3種類の支配者階級」 橘みゆき:2007/05/09
 「移りゆく季節の中で」 橘みゆき:2007/05/02
 「バブルの発生と覇権の移行」 橘みゆき:2007/04/25

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本コラムは、【連山】に 2007年05月22日に投稿したコラムです。

 

【旧連山コラム】武人・知識人・富裕者による各時代の特徴
橘みゆき 2007年05月22日

 

武人の時代、知識人の時代、富裕者の時代。それぞれの時代は、人間の成長と同様、「誕生」→「少年期」→「青年期」→「壮年期/成熟期」→「老年期/衰退期」→「死」の段階を踏みます。

 

人間の一生

 

各時代を支配する階級の影響力もまた、時間と共に変化します。
下図は、社会循環の概念を表す重要な図です。

「武人の時代」→「知識人の時代」→「富裕者の時代」→「社会革命」→再び「武人の時代」
というふうに社会を支配する階級が循環します。

 

社会循環の法則図

 

武人の時代、知識人の時代、富裕者の時代について、特徴を下図にまとめます。

 

武人、知識人、富裕者における各時代の特徴

 

富裕者による時代の末期、社会はどのようになるのか?
現在のアメリカが抱える問題点を列挙すると、だいたい網羅できます。

 

富裕者時代末期に見られる社会現象

 

富裕者の時代、支配者である富裕者達が腐敗し堕落すると、お金が全てという価値観が蔓延します。
富裕者はさらに富を増やそうと行動します。
政治家を通じて、自分達の税金を減らすための財源を確保するために、中産階級や労働者の税金を増やす法案を通そうとしたり、便宜を図ったりします。

武人や知識人、労働者達の給料が下落し、一部の富裕者に富が集中し、社会に不満が蓄積されていきます。
労働者達は、ある段階までは我慢するのですが、食うに困る状況が続くと、暴動が多発するようになり、富裕者の時代は終わりを迎えます。
社会は乱れ、混乱しますが、強力な武力と人々の支持を背景に、武人の時代が到来すると、法と秩序が回復し、社会はドラスティックに変革します。

ラビ・バトラさんの著書「新たな黄金時代」の副題は「腐敗政治と経済混乱が新時代の革命を生む」なのですが、
これは社会循環により、近い将来、社会は大変動を迎え、腐敗した富裕者時代が終わり、困難な時代が来るが、これは来たるべく武人の時代を迎えるための苦しみだから、希望を持って、新しい時代を生み出していきましょうという気概を示したといえます。

橘みゆき 拝

Neo-Generation.NETへ再掲載:2009/07/22 橘みゆき 拝

【参考文献】
 新たな黄金時代―腐敗政治と経済混乱が新時代の革命を生む ラビ・バトラ (著)

【関連するコラム】
 「3種類の支配者階級」 橘みゆき:2007/05/09
 「移りゆく季節の中で」 橘みゆき:2007/05/02
 「バブルの発生と覇権の移行」 橘みゆき:2007/04/25

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『教育における革命』が完成しました!
8月23日に東京ビッグサイトで開催する Comitioa89 にて、配布します!
新しい時代は、この本から産まれます。

 
Comitia89 (2009/08/23(日) 11:00-15:00 東京ビッグサイト 西1ホール
[橘研究所] スペースNo. な15b


  『教育における革命』
    著:秋月編集部 (A5、300ページ、初版の部数100)
教育における革命(表紙)

 

本日(2009/07/18)、Comitia89にて配布する新作、『教育における革命』の原稿が完成しました。
100部限定ではありますが、300ページという大作です。
新しい時代は、教育から始まります。
この本は新時代の扉を開くための1冊と言っても過言ではありません。
秋月編集部による著作です。(私は書いていません)

 

2009年 8月15日から17日にかけて、コミックマーケット76が
東京ビッグサイトで開催されます。
21世紀はクリエイター達の時代ですので、ここに集う延べ50万人も人たちは
未来の日本を代表する方々です。
今回、私のサークル、【橘研究所】は落選したため、一般参加です。

それではというわけで、翌週の8月23日(日)に同じ東京ビッグサイトで
開催される『 Comitia89 』にスペースを確保
いたしました。スペースNo. な15b です。
コミケが終わった後ではありますが、みなさまとお話できればと思います。

2009/07/17 橘みゆき 拝

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本コラムは、【連山】に 2007年05月15日に投稿したコラムです。

 

【旧連山コラム】サーカーの四階級社会体制
橘みゆき 2007年05月15日

 

前回のコラムで、3種類の支配者階級 で、社会は3つのグループ(武人、知識人、富裕者)で順番に支配者が交代していき、富裕者の時代の終わりに社会革命が起き、再び武人の時代に戻ることを紹介しました。

台風や洪水、干ばつ、火山の噴火など自然災害や、戦争によって、収穫が減ってしまう事態が発生した場合、長老達でも解決できない問題が出てきます。
深刻な内部対立も起きるケースもあります。
集団に対する脅威をまとめると下図のようになります。

 

050-02.gif

 

社会的地位、名誉や名声、快適な生活を達成するための野心を持っている人達が、切磋琢磨して目標を達成するには、3つの手段があります。
 (1) 武力で目標を達成する武人。
 (2) 知識を使って目標を達成する知識人。
 (3) 富の力を使って目標を達成する富裕者。

 むろん、野心のない労働者(生活するのに精一杯だったり、人並みで満足する人達)もいます。

時代は下り、21世紀。
世界各国の様子を見ると、指導者が能力に関係なく年功序列で決まるという国は見当たりません。
アメリカや西欧諸国のように金のかかる選挙で元首を決める国。
イスラム諸国のように聖職者が大きな力を持っている国。
支那や北朝鮮のように軍隊の地位が高い国。内乱で混乱している国。様々です。
世界史や日本史のページをめくると、以下のパターンで支配者が変化しています。

 

目標達成の手段

 

社会は支配者になる武人、知識人、富裕者の3つの階級に加えて、支配者にならない労働者の4つの階級から構成されます。
これらは江戸時代の士農工商とかインドのカースト制のように身分の上下を規定したものではなく、人間の個性の違いですから、途中で階級が変わることもあります。

ラビ・バトラの師匠にあたる、プラバート・ランジャーン・サーカーは、これを四階級社会体制と呼びました。
武人、知識人、富裕者、労働者の区分はラビ・バトラの本に書かれていますが、サーカーはクシャトリア(武勇派)、ヴィプラ(知力派)、ヴァイシャ(蓄財派)、シュードラ(庶民)という名前を使用しています。
武人と知識人の両方を兼ねる人もいますし、巨額の富を得て富裕者になる人もいます。
各階級の特徴をまとめると以下の表のようになります。

 

ラビ・バトラの区分武人知識人富裕者労働者
サーカーの区分クシャトリアヴィプラヴァイシャシュードラ
力の源泉武力、肉体的能力知識、宗教、権威富、資本、設備特になし
野心×
肉体的体力   
教育水準×
蓄財能力  ×
典型的職業兵士、警官、スポーツ選手、熟練した肉体労働者聖職者、科学者、作家、法律家、技術者、ホワイトカラー実業家、商人、銀行家、金貸し、大地主未熟練労働者、肉体労働者
社会への貢献法と秩序の維持哲学と宗教の提供経済の発展労務の提供

 

4つの階層

 

このように、「武人の時代」→「知識人の時代」→「富裕者の時代」→「社会革命」→再び「武人の時代」というふうに社会を支配する階級が循環していきます。
社会革命は誰が起こすのでしょうか?

サーカーは、労働者(シューラド)の立場にいる人が、腐敗し堕落した支配者(富裕者)に対して、革命や社会運動を起こす時、リーダーに求められる素質は、「武人としての能力」と「知識人としての見識」の両方ともに必要と指摘しています。
さらに富裕者に買収されないために、モラルの高い人でないといけません。
そういう人が団結して、多数の労働者達を扇動し、大きな流れを作って社会革命を起こします。
多くの場合は大量の血が流れます。社会革命が成功した後、秩序を回復するために、武人の力が強まり、武人の時代となります。
単に富裕者に搾取されることへの怒りから反乱を起こした場合、成功しても社会に混乱をもたらすだけで、新しい時代を開くことができません。
下手をすると内乱が長期化したり、外国が介入するため、多くの人が犠牲となります。

橘みゆき 拝

Neo-Generation.NETへ再掲載:2009/07/04 橘みゆき 拝

【参考文献】
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【関連するコラム】
 「3種類の支配者階級」 橘みゆき:2007/05/09
 「移りゆく季節の中で」 橘みゆき:2007/05/02
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