この図をみると、どの時点が感染爆発を防ぐ大切な時期だったのか、よくわかります。
5月21日、FAO(国際連合食糧農業機関)は、宮崎県での口蹄疫(こうていえき)問題を解明するための調査団を日本に派遣しようとしましたが、日本政府に拒否されたそうです。
FAOのHPを一通り確認したところ、プレスリリースに、口蹄疫(こうていえき)の脅威増加に対する警告が4月28付けでありましたので紹介します。
現時点では感染拡大を防止することに手一杯で、調査に協力する余裕がないという事情もありますが、牛肉の輸入交渉や、他国にノウハウが盗まれるのを防ぐためでしょう。
とはいえ、第三者の立場から検証すると、感染ルートなど現在不明なことが判明するかもしれません。
1995年の阪神大震災の時、災害救助犬の派遣を拒否したということとダブってしまいます。もちろん、これは偏見です。
FAOが口蹄疫の脅威増加を警告する
日本、韓国が発生に苦しむ
FAO(国際連合食糧農業機関)日本事務所 2010年4月28日 LOJAPR10/11-No. 160
2010年4月28日、ローマ
FAO は28日、日本及び韓国での最近の口蹄疫発生を受け、国際的監視強化を呼びかけた。
フアン・ルブロスFAO主席獣医官は、「我々は厳重なバイオセキュリティー対策が実施されているこれらの2カ国で惨事に至ったということを心配している。最近の大規模な感染は、その感染源が極東である可能性が高いことを示している。」、と述べた。
「日本や韓国のように、公式に口蹄疫がないとされてきた諸国における発生は、過去9年間、極めて稀であり、4ヶ月に3件の発生は非常に懸念すべき事態である」、と彼は指摘した。
「我々はまた、日本と韓国から 南アフリカ、英国及び欧州に広がった2001年の口蹄疫蔓延の惨事が繰り返される可能性があるのではないかと考える必要がある」、とルブロスは付け加えた。
10億ドル規模の損失
2001年の口蹄疫発生時には、英国のみにおいても農業、家畜貿易及び観光で80億ポンド(120億ドル以上)の損失が計上された。
疾病の拡大を防ぐため、600万頭以上の英国羊及び畜牛が処分されたと推定される。
今月初頭に日本の獣医関係筋は、口蹄疫が流行しているアジア諸国で現在より一般的な「O」型口蹄疫ウィルスの発生を確認した。
大韓民国では1月にあまり一般的ではない「A」型口蹄疫ウィルスの発生があり、4月には「O」型の流行が認められた。
これまでのところ、日本では発生に対する初期対応として、水牛、畜牛および豚385頭が処分され、大韓民国では主に豚3,500頭が発生への対応として処分された。
発生による被害額の上昇
「従来口蹄疫が存在しなかった国においては、たとえ一件の小規模な発生がおこっても、世界市場が閉鎖され、疾病管理が強化されるため、数百万ドルの損失の原因となり得る」、とルブロスは述べた。
ウィルスの経路は解明されていないが、専門家によれば感染は豚が肉片を食した廃棄食品経由だった可能性がある。
他の地域で同様の事件の発生を予防するためには、いかに感染予防措置が破られたかを解明することが肝要である。
ルブロスは、「現状では我々としてはすべての国が危険にさらされていると考えており、予防策及び対応能力の見直しを歓迎する」、と述べた。
監視の強化
バイオセキュリティーの強化には、感染経路の見直し及び管理手段の強化、港湾及び空港における速やかな報告とより厳重な検査を支援するための、関係者による口蹄疫の認識強化が含まれる。
口蹄疫は畜牛、羊、山羊及び豚を含む偶蹄類における非常に感染力の強い疾病である。
高熱と動物の口及び足に特徴的な水疱を発症する。人体には影響はない。
2010/05/24 橘みゆき 拝
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