歴史のページをめくると、自然災害(地震、火山噴火、干ばつ、洪水、気温低下による不作、伝染病の蔓延 etc.)と社会変動の間に密接な関係があるように見えます。
食料不足になったらどうするか? 食料のあるところに大挙して移動したり、略奪したり、それでもなければ殺し合いをしてきたのが、日本に限らず、世界の歴史である。
今回も同じような道をたどるだろう。
その場合、食料を作る農民、槍や武器を持つ戦闘集団、食料を売買する商人、武器を売買する武器商人、槍や武器を作る職人。自分勝手なルールを決める権力者。だれが有利なのだろうか?
一見、武器商人だと思うが、残念ながらそうではない。
ジンギスカンや織田信長の興隆を見る限り、戦闘集団の中でも新しい戦い方を考案し、訓練し、精鋭化した集団が世の中を支配し、勝利者となっている。
読者の皆さんは、農民になって殺されたり搾取されたりするのを望むか?
そうでないのなら、新しい時代にふさわしい戦闘集団に参加するのがよかろう。
本コラムは、【連山】に 2007年01月22日に投稿したコラムです。
【旧連山コラム】天候の悪化が社会を乱す
橘みゆき 2007年01月22日
The Day After Tomorrow
2004年、デイ・アフター・トゥモロー(The Day After Tomorrow) の映画が日本で上映されました。
この映画は大ヒットしました。
ぜひDVDを購入するなり、レンタルして見ていただきたい映画の1つです。/p>
温暖化が進んだためメキシコ湾流が止まり、世界中の天候が急速に悪化し、地球規模の巨大な嵐が発生した。
この嵐が去るまでの間(映画では1週間程度)、アメリカでは北から南へ大勢の人が避難していった。
環境学者の主人公はNYに留まった息子を救出するために北に向かったというお話なのですが、内容の詳細は 公式ページ を見てください。
この映画は、あまりに現実離れしているのですが、2003年10月に米国国防総省により発表された「急激な気候変動シナリオとそれがアメリカの国家安全保障に与える影響」というレポートを基にして作られています。
温暖化といえば、海水面が上昇により、海岸沿いの都市や南太平洋の島が水没したり、砂漠の拡大といった漠然としたイメージで捉えていた私にとって、この映画で示す未来シナリオは予想の範囲を超えていました。
環境悪化による影響は食料自給率の低い日本を直撃します。
メキシコ湾流が欧州を暖めている
世界地図をみると、南欧で温暖なローマは北緯40度付近にあります。
日本ではちょうど雪国の秋田になります。
暖流であるメキシコ湾流が欧州、イギリス、北欧を超えて北極圏を暖めています。
そのため、欧州は高緯度の割には寒くないという説明を地理の先生が言っていました。
欧州での食料生産可能な環境を支えているのがメキシコ湾流なのです。
一方、日本の場合はどうかというと、オホーツク海から寒流の親潮が南下していますので、寒くなってしまいます。
ヤマセが吹くようになると冷害が起こり、米不足となります。
天候の悪化が社会を乱す大きな要因である
食料不足が長期化すると社会の混乱は避けられません。
フランス革命の原因の1つに食料不足による市民の暴動が上げられます。
ちょうど前後して日本では天明の大飢饉が発生しています。
日本では岩木山と浅間山が噴火し、アイスランドではラキ火山が噴火。
噴火による火山ガスによる影響で、北半球はちょうど霧に包まれた状態となり、気温は下がり、冷害をもたらしました。
社会が混乱する時、先立って自然災害が発生しています。
1年程度なら備蓄した食料や燃料で食いつなげますが、寒冷化や乾燥化が長期化した場合、飢えて死ぬか、故郷を捨てて暖かい場所へ移動するか、どちらか選ばなければなりません。
支那の歴史を見ると、北の部族が武力で南に何度も攻めています。
生き残りをかけた争い
温暖化のシナリオでは、日本をはじめ東アジアや東南アジアのモンスーン地域は、洪水が多発するほど雨がよく降りますが、ユーラシア大陸の内陸部では乾燥化が進み、砂漠が広がると予想されています。
従来の温暖化シナリオでも寒冷化のシナリオでも北米大陸は食料が減産となりますから、自国民を食べさせるのが精一杯でとても日本に輸出する量が確保できなくなります。
そうすると、日本の食料自給率が4割程度なので、多少増産が可能になったとしても1億2千万人もの人を養うことができません。
江戸時代水準の3千万人程度でしょう。また、大陸から日本列島に大挙して民族大移動も起こるでしょう。
ただでさえ少ない食料を奪い合う事態となり、日本各地で暴動が発生するのは避けられません。
多くの日本人が飢えて死ぬか、食べるために外国へ移動するしかありません。
SF映画に出てくるようなゼリー状のもので栄養が補給できるようになれば話は別ですが、そういう状況だと食事は味気ないですね。
橘みゆき 拝
Neo-Generation.NETへ再掲載:2009/05/30 橘みゆき 拝
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天地球寒冷化に関するペンタゴンレポート・1(執筆:原 亨) 2007年01月22日のコラム
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