本コラムは、【連山】に 2007年11月10日に投稿したコラムです。
【旧連山コラム】世界は戦争の火種がいっぱい
橘みゆき 2007年11月10日
最近1か月間のインドから中東諸国にかけてのニュース
インドから中東にかけて、戦争が始まる可能性が高まってきている。
ここ1か月(2007年10月-11月)に限ってみても、多くの出来事が発生している。
スリランカでは、11月2日、タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)のナンバー2で政治部門責任者のタミルセルバン氏が国軍の空爆で死亡し、和平の実現が遠のいた。
パキスタンではブット元首相が帰国した直後、大規模なテロが発生したり、ムシャラフ大統領が非常事態宣言をしたりと、政情不安が続いている。
アフガニスタンでは北部のバグランで、11月6日、国会議員がバグランの精糖工場を見学中に自爆テロが発生、200人以上の人が死亡した。
麻薬の生産も復活し、治安の悪化が進んでいる。イラクでは相変わらず米軍は泥沼状態になっている。
アゼルバイジャンでは米国大使館を狙ったイスラム過激派集団が拘束される。
グルジアでは大規模な反政府デモを鎮圧後、サーカシビリ大統領は、非常事態宣言を行った。
イスラエルでは、9月にシリアを空爆したのは北朝鮮が絡んだ建設中の原子炉だったということが公表された。
[テヘラン 31日 ロイター]
イランは31日、米国に対し、イランを攻撃すれば「イラク以上に深い泥沼」に陥ることになると警告した。
ブッシュ米大統領は、イランが核武装すれば第3次世界大戦になると示唆。米政府は外交的解決を望むとしているが、ある米当局者は31日、一段と「現実的な外交」が必要だとの考えを示した。
ファラス通信によると、イラン革命防衛隊のアリ・ジャファリ司令官は「敵が未熟さを露呈してイランに侵攻しようとすれば、イランから手痛い一撃をくらうことになる」とし、「イランを攻撃すればイラクやアフガニスタン以上に深い泥沼に陥り、敗退せざるを得ないことを敵は知っている」と語った。
米国を名指しすることはなかった。
バーンズ米国務次官(政治担当)によると、国連安全保障理事会常任理事5カ国とドイツは2日、イランに対する国連の追加制裁の可能性について、ロンドンで協議を行う
イランでは、10月31日、最高指導者ハメネイ師がテヘランで演説した際、ブッシュ米大統領など米政府首脳による相次ぐイラン敵視発言や対イラン制裁強化に関連し、「米政府は自らの誤ったイラク政策で米世論の批判に直面し、イランに転嫁している」と反発した。
イランといえば、10月16日にプーチン露大統領が来日する直前の14日、インタファクスが「ロシア情報機関のある信頼できる筋は、国外の複数筋から、テヘラン訪問中に大統領を暗殺する計画が存在するとの情報を受け取った」と報道した。
結果として暗殺されずに済んだ。
トルコでは、10月17日、トルコ議会は、イラク北部のクルド人武装組織を掃討するため、軍による越境攻撃を承認した。
その後は、周辺国と協議中である。ざっと並べてみただけでも、戦争の火種が数多くある。
そういうきな臭い情勢を受けて、原油やGOLDの価格が急上昇を続けている。
[テヘラン 29日 ロイター]
イラン革命防衛隊の高官は29日、「殉教を求める」民兵組織バシジ(人民動員軍)は、石油戦略上重要なペルシャ湾の石油積み出しルートを妨害することが可能だとの考えを示した。
イランの核開発計画をめぐって緊張が高まっており、米国は外交上の交渉が失敗した場合の武力行使の可能性を排除しておらず、イランは攻撃を受けた場合には報復する姿勢を表明している。
ファルス通信が伝えたところによると、同高官はバシジの集会で「ペルシャ湾とホルムズ海峡の辺りは、小さな行動が大きな結果を生む地域だ」とし、「バシジの文化には殉教を求める精神という強みがある」と語った。
バシジはイラン革命防衛隊の指揮下にある。同高官は革命防衛隊の海上部隊のナンバー2。
テロ特措法が11月1日で期限切れとなり、インド洋で給油活動を行っていた補給艦「ときわ」と護衛艦「きりさめ」に撤収命令が出されました。
NHK-BSで放送している世界のニュースと、NHK総合TVを始めとする地上波で放送している通常のニュースを比べると、日本はお花畑でケーキを食べながらお茶会をしているように見える。
中東諸国の出来事を別世界の出来事として捉えており、戦争が始まった時に備えをしている人はほとんどいない。
さすがに原油価格の高騰を受けて、ガソリン価格が今月になって1リットルあたり9円アップしたときには各地で悲鳴が上がったが。エネルギー危機や食料危機が実際に起こるまで、ぬるま湯に浸かっているつもりのようだ。
橘みゆき 拝
Neo-Generation.NETへ再掲載:2009/08/3 橘みゆき 拝
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