【旧連山コラム】2000年以降の大地震での原発被害

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本コラムは、【連山】に 2007年08月08日に投稿したコラムです。

 

【旧連山コラム】2000年以降の大地震での原発被害
橘みゆき 2007年08月08日

 

8月6日よりIAEAによる柏崎原発の調査スタート

2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震で、柏崎原発は変電所の火災をはじめ、多くの被害が同時に発生しました。
東京電力のHPに、新潟県中越沖地震での発電所状況(発表内容)が掲載されています。
公表しない被害も多くあるとは思いますが、8月6日よりIAEAによる調査がなされていますので、なにかしら出てくることを期待しています。
震度6弱で、かなりゆれていても、致命的な事故にはなりませんでした。
発電所の職員さんの力なのか、運がよかったのかはわかりませんが、一歩間違えれば、スリーマイル島の事故みたいになっていました。
地震の多い日本で原子力発電を持続的に行うのは、かなり危険です。
原子力発電は安全とか、エコキュートをはじめ、TVや雑誌などに電力会社をはじめとする関連団体の広告が増加しています。
原発反対の記事や番組を作らせないようにスポンサーとして圧力をかけるためでしょう。

 

2000年以降の大地震での原発被害

Wikipediaで「地震の年表」という項目があり、世界で起こった主な地震の記録が一覧で見ることができます。
2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震も掲載されています。
2000年以降の大地震で、震源地の近くに原発があったものは、以下のとおりです。

1.2003年5月26日 宮城県沖で地震(東北地震、三陸南地震) - 本震は M 7.1、岩手県と宮城県で最大震度:6弱。
太平洋プレート内の地震。 女川原発は特に被害はありませんでした。

2.2004年10月23日 新潟県中越地震(新潟県中越大震災) - 本震は M 6.8、新潟県中越地方で最大震度:7、死者67人。
震度6弱以上の余震を4回観測。柏崎原発は特に被害はありませんでした。
新潟県中越地震でのゆれが1995年の兵庫県南部地震(阪神大震災)よりも大きいところがありました。

3.2005年8月16日 2005年宮城県沖地震 - M 7.2、宮城県で最大震度:6弱。
女川原発は特に被害はありませんでした。
TVの地震速報で女川原発の自家発電装置(ディーゼルエンジン)が白い煙をもくもくと出している映像がありました(原子炉から漏れる放射能入りの水蒸気ではありません)。
地震の揺れが設計用限界地震動を超えていたため、全国の原子力発電所で耐震強化のための工事を計画するきっかけとなりました。

4.2007年3月25日 能登半島地震 - 震源は石川県能登沖。M 6.9、最大震度:6強。北陸地方を中心に強い揺れ。死者1人。
地震の1年前、2006年3月24日、金沢地裁は、志賀原発2号機の運転差し止め請求を認めました。
周辺に大きな断層がない場合、真下で、マグニチュード6.5の地震が起きることを想定すれば足りるとした従来の国の指針を明確に否定しました。
それから1年後の2007年3月15日、北陸電力は志賀原発1号機で1999年、停止中の原子炉が突然、臨界状態になる事故が起きた上、緊急停止装置が15分間作動しなかったにもかかわらず、国に報告せず隠ぺいしていたと発表しました。
これで、志賀原発は運転中止することになったのですが、能登半島地震はそれから10日後のことでした。
この時は、原発が止まっていて本当に運がよかったのだと思いました。

5.2007年7月16日 新潟県中越沖地震 - M 6.8、新潟県・長野県で最大震度:6強。死者11人。
現在、調査中ですが、大きな被害はなかったのはなによりです。

こうしてみると、幸運が続いているように見えます。
原子力発電は危ないから止めた方が良いという自然からの警告なのでしょうか?
2度あることは3度あるとか、3度目の正直とか いろんなコトワザがありますが、そうそう幸運も続かないでしょう。

 

東海地震、東南海地震が発生したら、浜岡原発があぶない?

<地震判定会>静岡県中部で「地震活動がやや高い状態」
7月30日21時41分配信 毎日新聞

 東海地震を監視する地震防災対策強化地域判定会の定例会が30日開かれ、静岡県中部の地殻内で「地震活動がやや高い状態になっている」との見解をまとめた。
溝上恵会長は「東海地震と直結するとは言い難いが、プレート(岩板)境界の上側のひずみが高まっていることを示す変化で、注目していく必要がある」と話している。
 東海地震は、陸のプレートの下に太平洋側からフィリピン海プレートが徐々に潜り込み、ひずみが蓄積された結果、陸のプレートが跳ね返って起こる。
気象庁によると、プレート同士が特に密着した「固着域」にあたる陸の地殻内で、05年半ば以降、ごく微小な地震(M1以上)がやや増加している。
この領域は、長期的なゆっくり地震(スロースリップ)が観測されていた01年から05年半ばまでは、比較的静穏だった。
ひずみを解放する効果があるゆっくり地震が終わったことで、ひずみが再びたまりつつあるとみられる。【須田桃子】

 

東海地震や東南海地震が発生した場合、静岡県御前崎にある浜岡原発に大きな事故が起こるのではないかという話があります。
今回の柏崎原発で発生した一連のトラブルから、被害を最小限にするための教訓が得られればと、IAEAの調査に期待しています。

橘みゆき 拝

Neo-Generation.NETへ再掲載:2009/05/28 橘みゆき 拝

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